元太祖成吉思汗(1162年~1227年)は、モンゴル帝国のカアンで、「成吉思汗」と尊号される人物です。世界史において、卓越した政治家・軍事家として知られています。1206年春、建国し皇帝に即位。その後、何度も対外征服戦争を行い、領土は中央アジアや東ヨーロッパの黒海沿岸にまで達しました。1265年(至元二年)10月、元世祖フビライは成吉思汗に「太祖」の廟号を追贈し、1266年(至元三年)には太廟が完成、成吉思汗に「聖武皇帝」の諡号を追贈しました。1271年(至元八年)、フビライは国号を「大モンゴル国」から「大元」に改めました。1309年(至大二年)12月、元武宗カイシャンは成吉思汗に「法天啓運聖武皇帝」の諡号を追贈しました。それ以来、成吉思汗の諡号は「法天啓運聖武皇帝」となりました。